この写真の人物、現天皇 明仁(あきひと)氏 (1933.12.23- )を、本当に心の底から敬い、日本にとって必要不可欠な存在だと思っている国民は、はたしてどれほどいるでしょうか?
ここひと月の間に多くのコメントが寄せられましたので、改めて天皇制度の問題について考えを整理して書いておきます。
現在、憲法改訂を容易にしようとする動きがあります。もしそれが実現した場合、何年か何十年か先、憲法が改訂され、戦前の憲法のように天皇大権を復活させ、天皇を担ぎ上げる連中が国粋軍国主義的政治を復活させる危険性が無いとは言えません。
そうしたリスクを排除するためには、今のうちに天皇の制度自体を廃絶してしまうのが最も効果的です。天皇・皇族を一般市民にしてしまえばよいのです。
もちろん天皇を敬愛する国民が大多数であれば、それは不可能でしょうが、私が各種インタビューして推定したところでは、国民の90%以上は、「本音レベルでは」 皇室なんか敬愛していません。これは断言できます。
複数の戦争体験者からも聞き取りましたが、天皇を敬っておられる人もいましたが、一方、東條英機が死刑なら天皇裕仁も死刑になるべきだとおっしゃる方もいました。
戦前の教育を受けた方でも、概して天皇に対して好意的な意見が少なかったのが印象的でした。また、天皇を敬愛しているという人でも、世間への体裁上敬愛しているフリをしているというのが大半でした。
ほとんどの国民から敬愛されていない天皇を廃絶して何の不都合があるでしょうか。50年100年先まで考えて、危険な芽を今のうちに摘んでおく方がはるかにメリットがあります。
少数ながら天皇を敬愛する人が今も存在するのは、戦前の天皇崇拝洗脳教育が苛烈であったことが主因であるように思います。
終戦直後、当初天皇制は廃止されることになっていましたが、アメリカの占領政策上、天皇崇拝で洗脳された状態を利用した方が日本人を統治するため好都合というアメリカ政府の判断で天皇制が残されたに過ぎません。
いずれにしても、私は天皇・皇室の方々個人に罵詈雑言を浴びせるつもりは全くありません。批判の対象は、天皇・皇族を担ぎ上げ悪事を働こうとする連中であり、そのリスクを低減させるには天皇の制度を廃絶していまうのが一番よいということです。
© 2013 HIRAI HIROAKI