「不敬」という言葉はとうに死語になっていると思っていたら、あにはからんや、「お前のブログは不敬も甚だしい。やめろ!」と非難してくる御仁が少なからず存在することに、最近驚かされました。
まして実際に「不敬罪の復活」を目論むおバカな勢力もあるようです。
以下に戦後の「不敬?」事件を列挙してみます。
天皇・マッカーサー会見の写真。 敗戦直後の1945年9月27日、天皇裕仁氏が占領軍(GHQ)最高司令官のマッカーサー氏を訪問した際の記念写真。 これが、9月29日の新聞朝刊第一面にに大きく一斉に掲載される。 ところが、当時の政府は、この写真掲載が不敬にあたるとして、同日の新聞を発禁処分とした。(単に天皇の写真掲載が不敬というだけでなく、天皇とマッカーサーの身長差、さらにラフな格好のマッカーサーと正装で直立不動の天皇という構図が、天皇の権威を失わせるものとの理由と考えられる。なお戦後であっても新聞紙等掲載制限令がまだ効力を有していた。)
しかし、こうした言論統制をGHQは許さず、同日午後には、GHQにより発禁処分取り消しが指示された。
この事件後、GHQは戦時諸法令廃止指令を出し、言論統制などを目的とする戦時中の法律の廃止を指示した。これにより、新聞紙等掲載制限令は1945年10月6日に、治安維持法は同年10月15日に廃止が公布され、また刑法中の不敬罪は1947年に削除される。
1945年9月29日の新聞朝刊。 この写真の公表は、敗戦直後の日本国民にとって驚天動地の大事件で、多くの人が衝撃を受けたました。
それまで神と崇めていた天皇が、大柄でくだけた格好のマッカーサーGHQ最高司令官の傍らで、直立不動、緊張した子供のようにかしこまっている。 このなさけない間抜け顔の天皇の姿は、日本の歴史の真実を瞬時に国民に知らしめるのに十分過ぎました。
食糧メーデー不敬事件(プラカード事件)。 敗戦後間もない1946年5月19の食糧メーデーの際に掲げられたプラカードの文面。 当時まだ形式上不敬罪が存在したため起訴され最高裁まで争われたが、大赦による免訴となり、不敬罪についての判断は、結局うやむやのまま終えた。
ひめゆりの塔事件。 1975年7月17日、戦後皇室として初めて沖縄県を訪問し、ひめゆりの塔に献花しようとした当時皇太子の明仁氏とその妻美智子氏に、洞窟に潜んでいた左翼過激派2人が火炎瓶を投げつけた事件。 写真はまさに火炎瓶を投げつける瞬間。
当時の映像→http://www.youtube.com/watch?v=uJkPdpJ-qYs
投げつけられた火炎瓶が発火炎上しているようす。 皇太子夫妻と同行者は、かろうじて難を逃れた。
もしこの事件が戦前ならば、「大逆罪」により、犯人は死刑を免れなかったと思われます。 なお、刑法の大逆罪も1947年に削除されている。 結果、この2人はともに懲役2年6ヶ月の実刑が高裁で確定。
週刊「金曜日」が主催した皇室を批判する寸劇。 (日比谷公会堂 2009.11.19) 週刊「新潮」等保守右派系雑誌からの非難を受け、結局、謝罪広告を載せる羽目に。
反天皇デモ行進
前天皇裕仁氏が死んだ日(1989. 1. 7.)以降、自粛ムードの中、全国にばらまかれたステッカー
習近平氏特例天皇会見。 2009年12月15日、当時中国国家副主席でしかなかった習近平氏が、不遜な笑みを浮かべて天皇明仁氏を見下ろしながら握手するこの写真は、天皇崇拝者にとってはひどく不愉快で「不敬」なものらしい。
2013年10月31日、秋の園遊会に出席した参院議員の山本太郎氏が、天皇明仁氏に直接、手紙を手渡す。 「原発事故の現状を訴えたかった」とのこと。 この一件も「不敬」の観点から非難する向きが多い。
一方、ネット上に転がっている天皇を茶化す画像(以下3点とも)。 こうしたものには、悪質なイタズラ、悪ふざけ以上の何の価値も無いと言えるでしょう。
もし、不敬罪が復活したら、このブログなどすぐに密告され、逮捕されて酷い目にあわされることでしょう。 当然同じ目にあう人々も多数出てきます。
絶対にそのような日本にしてはなりません。
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私がネット上でやり取りがあったのは、竹田恒泰氏とその支援者1名、百田尚樹氏、櫻井よしこ氏、田母神俊雄氏(本年4月17日分まで)、津川雅彦氏(本年3月25日分まで)、大日本皇國氏、地元前国会議員の8名のサイトおよび、最近では「BLOGOS」というオピニオン投稿・議論サイトだけに限られます。 これら以外のサイトには一切関係していませんのでご注意ください。