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「国の借金」・「国民1人当たり、806万円の借金を抱えている」 が生む錯覚と財務省の計略

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財務省
ブログ用\財務省3


毎年この時期に、こうした報道がなされるたびに思うことがあります。


先日、NHKのテレビニュースが次のように伝えました。

『 国債や借入金などを合わせた国の借金
の総額は、昨年度末の時点で1024兆円余りまで増えたことが財務省のまとめで分かりました。
財務省は国債や借入金などを合わせた、いわゆる国の借金の総額を3か月ごとに取りまとめています。それによりますと、昨年度末=ことし3月末時点の国の借金の総額は、国債の新...
規発行が続いていることなどから、去年の同じ時期に比べて33兆円余り増え、1024兆9568億円まで拡大しました。
これを先月1日現在の日本の総人口で単純に割りますと、
国民1人当たり、およそ806万円の借金を抱えている計算になり
この1年でおよそ28万円増えたことになります。
国の借金の総額は、去年6月末に初めて1000兆円を超えたあとも増え続け、財政の悪化に歯止めがかからない状況が続いています。』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140510/k10014346671000.html

しかし、以前にも書きましたが、この表現はとんでもない誤解を生みます。
たぶん、記者クラブで配布された財務省の資料を、マスコミ各社がそのまま垂れ流し報道した結果です。(NHKに限らず新聞・テレビ各社ほぼ同じ報道内容)
産経新聞の例 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140510/fnc14051009150004-n1.htm

問題の箇所は、『国の借金』『国民1人当たり、およそ806万円の借金を抱えている計算になり、・・・』 という表現です。
これでは、我々国民は1人当たり806万円もの借金を背負っている債務者であり、いつか返済を迫られるかのような錯覚を与えます。 事実、その錯覚にはまり、そう理解している人もいます。

しかし、実際は逆なのです。 正しくは、ここでの 『国の借金』 は、『政府の借金』と表現すべきであって『国民』は、『政府』に1024兆円を、むしろ貸している立場にあるのです (大半は国民の預貯金で金融機関が日本国債を買う形で)。 つまり、『国民』は、むしろ『政府』に対して債権者なのです。

今の日本は、財政再建など考えるべきではありません。 最も優先されるべきでは、デフレ経済を終わらせ経済を成長軌道に乗せることです。

にもかかわらず、このような紛らわしい報道がなされるのは、国民に危機感を煽って財政再建を強行しようとする財務省の巧妙な計略だと思わざるを得ません。


© 2014 HIRAI HIROAKI

※ 私の「なりすまし」など、ネット上の悪質な行為にご注意ください。

最近悪意を持って、私(平井宏明・日本再生投資(株)代表取締役社長)になりすまし、ネット上のあちらこちらに、くだらない愚劣な書き込みをする人物が多数出現しています。

さらに、このブログに無関係な、嫌がらせ、悪ふざけ、他人を騙る虚偽発言、茶化し、暴言、脅迫など悪質なコメントが多数寄せられています。

また、私が他のブログ等でいわゆる「荒らし」を行なっているとの虚偽の情報が流されたりもしています。


実はこれらの行為を行なっている者の多くは、「田母神俊雄公式ブログ」 http://ameblo.jp/toshio-tamogami/ にたむろしている(いた)、右翼保守志向のタチの悪い若者らです。 田母神氏の公式ブログは、田母神氏本人はもとより運営管理者もまともに監視やメンテナンスをしていないため、こうした若者の溜まり場になっています。 さらにそこから「2ちゃんねる」へも流れ込んで、悪さをしているようです。 皆さんも十分ご注意ください。


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