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イルカの追い込み漁に関する、駐日米国大使 キャロライン・ケネディ氏 の発言について

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(注) 1月23日に大幅に加筆しています。


1月18日、駐日米国大使 キャロライン・ケネディ氏が次のとおり発言しました。


『米国政府はイルカの追い込み漁に反対します。イルカが殺される追い込み漁の非人道性について深く懸念しています。(Deeply concerned by inhumaneness of drive hunt dolphin killing. USG opposes drive hunt fisheries.)』

 

米国大使 キャロライン・ケネディ氏 1957.11.27~ 第35代大統領ジョン・F・ケネディ氏の長女駐日アメリカ大使(キャロライン・ケネディ)4


これに対しては、日本国政府も次のように反論すべきではないでしょうか。

『日本国政府は、今回の貴方の発言に失望するとともに、以下に例示した米国による人間の大量虐殺の非人道性について深く懸念します。 そして再び繰り返されるを非常に危惧します。


①アメリカ先住民(アメリカインディアン)の大量虐殺、 ②フィリピンに対する侵略・植民地化に際しての先住民大量虐殺、 ③第二次世界大戦における都市無差別爆撃や原子爆弾による一般市民の大量虐殺、 ④ベトナム戦争やイラク侵攻での一般市民の殺戮等々。

米国が行なったこれらのことと、イルカの追い込み漁のとちらが残虐で非人間的かよく考えてください。


牛は食用に年間数万頭も殺すのに、イルカは何が違うというのでしょうか。

このように米国が独善的・自国中心主義的で、反米的なら人間の命ですら、イルカの命より軽く虫けらのごとく扱うことに、日本国政府は強い憤りを覚えます。


和歌山県太地町のイルカ追い込み漁には、米国が行なってきた大量虐殺(しかも人間に対する)のような非人道性はありません。 あくまで生活のための正当な活動です。

下記サイトに、「イルカ漁等に対する和歌山県の見解」が示されていますのでご覧ください。

http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071500/iruka/
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071500/iruka/dolphin_fishery.pdf


次に、前述の米国によるアメリカ先住民大量虐殺、原子爆弾での一般市民大量虐殺、都市無差別爆撃による一般市民虐殺、ベトナム戦争における一般市民殺戮、これらの「非人道性」を示す画像と解説を掲げておきます。 イルカの追い込み漁より、はるかに「非人道性」が大きいと言わざるを得ません。



《アメリカ先住民大量虐殺》 一例として米軍騎兵部隊によるサンドクリークの虐殺(1864年11月26日)を題材にした米国映画「ソルジャー・ブルー」(1970年公開)をご覧になればその一端がお分かりになると存じます。(ソルジャー・ブルー = 青い服の兵士)
全体ではアメリカ先住民約1000万人が米軍により虐殺され、ほぼ絶滅状態にまで追い込まれました。 これはナチスのユダヤ人虐殺600万人を上回ります。

(映画「ソルジャー・ブルー」より: アメリカ先住民への強姦・虐殺)
戦争\ソルジャーブルー1
(映画「ソルジャー・ブルー」より: 女性の乳房をナイフで切り取る)
戦争\ソルジャーブルー2


《広島市への原子爆弾投下による大量虐殺》 1945年8月6日、人類初の原子爆弾での一般市民大量虐殺が米国により行なわれました。

この一発の爆弾(ウラン型原子爆弾)により当時の広島市の人口35万人(推定)のうち約14万人が死亡。
戦争\原爆37


《長崎市への原子爆弾投下による大量虐殺》 1945年8月9日、人類史上2度目の原子爆弾での一般市民大量虐殺。

この一発の爆弾(プルトニウム型原子爆弾)により当時の長崎市の人口24万人(推定)のうち約7万人が死亡。

しかも悪質なのは、広島にウラン型、長崎にプルトニウム型という異なるタイプの原子爆弾を、実戦での人体実験として使用したことです。 その証拠に戦後、米国は大量の調査団を広島と長崎に派遣しています。 決して治療や復興が目的ではなく、2種類の原子爆弾の威力を詳細に調べることに目的がありました。

戦争\原爆85改
 

《東京大空襲》 1945年3月10日深夜0時過ぎから始まったB-29約300機による空襲では、東京下町の一般市民を対象に焼夷弾攻撃が行われ、戦闘に無関係な市民約10万人が猛烈な火炎により焼き殺されました。 しかも、先ず目標範囲の周囲を爆撃で炎の海にして逃げ道を塞ぎ、その後、その範囲内を爆撃で焼き殺すという戦法がとられたとの証言もあります。 また使用された焼夷弾も、日本の木造民家に合わせて新開発されたもので、被害を格段に大きくしました。

(焼け焦げた母と子の遺体)
(山積みされた東京下町住民の焼死体)
戦争\東京大空襲19




《ソンミ村虐殺事件》 1968年3月16日、無抵抗の村民504人(男性149人、妊婦を含む女性182人、乳幼児を含む子供173人)を米軍が無差別虐殺。
米国が介入したベトナム戦争では、このように村民を米軍が無差別に殺戮することが多発しました。
ソンミ村虐殺事件は偶然マスコミの目に触れたことで、公になった事例に過ぎません。

(米兵に取り囲まれおびえる村民 この直後銃弾が浴びせられた)
戦争\ベトナム戦争8
道に散乱するソンミ村住民の遺体 女性と子供が多い)


キャロライン・ケネディ殿、今回のイルカ追い込み漁に関する発言は、米国政府(USG)が主語になっていますが、実際には貴方の個人的見解であるように思われます。 もしそうであれば貴方はこのような自国の歴史にまつわる「非人間性」をもっとしっかり勉強しなければ、大使としての能力・見識を疑われることになると強く懸念いたします。』



ケネディ氏が、日本のイルカ追い込み漁の非人間性について深く懸念するなら、上記のような米国の非人道性については、どれほど懸念すれば足りるのでしょうか。

これまでさんざん人間に対する非人道的な大量虐殺を行なってきた米国が、日本のイルカ追い込み漁の非人道性を言うなど、まったく滑稽、笑止千万、噴飯ものです。


イルカ(=鯨のうち小型のもの): 米国は人間の命よりイルカや鯨の命の方を大事にするようです。

ブログ用\イルカ1


(注) 1月23日に大幅に加筆しました。



© 2014 HIRAI HIROAKI


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