竹田恒泰氏(1975.- )
竹田恒泰氏、この人物を最近よく目にしませんか。
同氏は明治天皇の玄孫(孫の孫)であることを売りに近年マスメディアに取り上げられることが多く、作家活動に加え慶應義塾大学講師(憲法学)を勤めています。
現在、憲法学や日本の歴史研究とともに皇室の存続維持拡大のための皇室典範の早急な改訂(但し女系天皇には反対)を強く主張しています。
しかし、同氏の著書や論文※は、私も読んでみましたが、正直言って稚拙と言わざるを得ません。 事実、まとまな歴史学者からはほとんど評価されていないようで、保守系右派論客(渡部昇一氏など)の支持を得ているのみと言えそうです。 同氏の論文等への私の批評は後日詳しく掲載したいと考えています。
同氏は皇国史観の持ち主であり、保守系右派陣営に属して発言を続けています。おぼっちゃま育ちのせいか、語り口が柔らかく、皇国史観をソフトムードで国民の間に浸透させる役割を担わせるには好都合なようです。
こういう人物には十分注意すべきです。 旧皇族の子孫という華麗な経歴を持つゆえマスメディアが持ち上げ、本人の実力以上に露出の場を与えヨイショしてしまいがちになります。 なお、日本オリンピック委員会(JOC)会長竹田恒和氏の長男でもあるとのことです。
※ 竹田恒泰氏の、アパグループ第2回「真の近現代史観」懸賞論文 最優秀賞受賞論文 「天皇は本当に主権者から象徴に転落したのか?」
http://www.apa.co.jp/book_ronbun/vol2/images/2009jyusyou_saiyuusyu.pdf
なお、この賞の審査委員長は保守系右派論客の大御所渡部昇一氏、第1回最優秀賞受賞論文は、それが原因で防衛省を実質上クビになった田母神俊雄元航空幕僚長の「日本は侵略国家であったのか」です。 賞創設の趣旨からも審査員の顔ぶれからも、保守右派的歴史認識を持つ者しか入選受賞できません。
© 2013 HIRAI HIROAKI