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「日本会議」は、実質上日本最大の皇室翼賛右翼国粋主義団体で、安倍政権とも完全に癒着しています。日本の将来にとって非常に危険な存在です。ジャーナリスト、マスメディアにはもっと調査報道してもらいたいと思います。
このブログでは、今年(2015年)下記①~③の3つの記事を掲載しました。
① 4月12日《日本最大の皇室翼賛右翼団体 「日本会議」 の不気味さに戦慄》http://amba.to/1clzVGf
② 9月29日《「日本会議」日本最大の皇室翼賛右翼国粋主義団体で、極めて危険で悪質な存在です。 ご注意下さい。》http://amba.to/1Vj0HDC
③ 11月 2日《「日本会議」の悪事:天皇中心の国家統治体制(戦前の国体)の復活を狙う悪らつなカルト集団のたくらみ》http://amba.to/1HCR07G
記事を書くに際し、先方「日本会議」にも見解や事実関係を確認すべく、Eメールと電話で何度もやり取りをしました。 本年4月6日に初めて問合せをして以来、その間何度もやり取りがありましたが、核心部分についてはコメントの必要はないの一点張りでまともな応答はありませんでした。
その後強く要請して「何ゆえ天皇が崇敬されるべきだと日本会議は考えるのか」について、やっと昨日12月18日にメールでまともな回答がありました。その要旨は、下記 1.~7. の通りです。
1.皇室は現天皇まで125代連綿と続く悠久の歴史を持つ世界に類例のない貴重な存在。 2.天皇は常に日本国民の安寧を祈り国民を励まし平和を願い、国民と強い絆で結ばれてきた。 3.日本人は千古の昔から変わらないその絆を基に、皇室を中心に一体感を持ち国づくりに励み、多くの試練を乗り越え豊かな日本文化を生み出してきた。 4.武家政権時代でも皇室が民衆の惨禍に手を差し伸べたことがある。 5.国民の皇室への敬愛の念は自然発生的なもので、強制されたものではない。 6.これらが日本の誇るべき揺るがぬ国柄であり、明日の日本を担う若い世代にも伝えていきたい。 7.天皇中心の国家統治体制(戦前の「国体」)の復古については、当会のテーマではない。
ただ、いずれもよく耳にする陳腐な言説で、しかも歴史的事実に反するものや見解の対立するものが多々あります。とても核心に迫る突っ込んだものではありません。
これまでの「日本会議」とのやり取りを通して感じたものは、既に安倍政権という強力な後ろ盾を得ているためか、もはや怖いもなしという傲慢な態度です。
表向き先述のようなソフトな考えを示しますが、やはり「日本会議」の本質は、世界からの孤立を招く恐れのある「皇国史観」による国づくり、つまり天皇を中心とする国家統治体制(戦前の「国体」)を復活させることを目指す危険な団体です。それは「日本会議」に集う政治家・学者・文化人等の顔ぶれを見れば明白です。
かつて日本は、「皇国史観」に支えられた精神主義に陶酔し、「天皇」に守護された世界唯一の特別な国だという、神がかり的な精神で大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)を遂行した結果、膨大な犠牲を生みました。
その教訓を生かそうとしない大バカ者たちの集まりが「日本会議」です。
「日本会議」の本音は、皇室の存在と彼らへの尊崇の念を核とした、戦前の旧憲法(大日本帝国憲法)下のような国づくりをなすことです。その主張の中には、言論表現の自由や思想信条の自由を、ある条件のもとに制限できるという重大なことも含まれています。
そしてそれを実現するため、憲法や皇室典範、その他法律の改訂を狙っています。
しかも既に政治権力に深く食い込み政治的影響力を保有しているため、その実現の可能性は高いと言わざるを得ません。 実際下の二つの図のように、現在の安倍政権を実質的に牛耳っていると言える状態です。
上図の中でも、安倍首相と麻生財務大臣が要職にある「国会議員懇談会」280人·「地方議員連盟」1700人や「美しい日本の憲法をつくる国民の会」、「皇室の伝統を守る国民の会」、「みんなで靖国神社に参拝する国民の会」は、特に政治的影響力が強いと言えます。
安倍政権閣僚の皇室翼賛右翼靖国派組織への所属状況
また「日本会議」の活動の特徴は、できるだけマスメディアに目立たないよう「草の根運動」的に勢力を拡大するところにあります。そうすることで、テレビ、新聞、雑誌等で大きく取り上げられることなく、批判を浴びずに事を進められます。 下の三枚の写真を参照ください。
「日本会議」の入会勧誘には、絶対に乗らないでいただきたいと思います。
「会員募集中」の幟(のぼり)がはためく
キャラバン隊を組んで各地で講演会や広報活動を行なっています。
大日本帝国憲法(旧憲法=明治憲法)を復活させるべきと熱弁を振るう
ここで「日本会議」の思想をもう少し深く探ってみたいと思います。
実は「日本会議」に集う人々は、生物学的ヒトとしての(生身の肉体としての)天皇明仁(あきひと)には、実際はさほど強い興味はないはずです。
彼らが本当に愛着を抱き最も重要視しているものは、その明仁を覆って天皇たらしめている「天皇なるもの」「天皇制度」「天皇システム」といったものです。 それを自らの妄想的な願望(「皇国史観」が描く理想郷)の実現に利用しようというのが「日本会議」の思想の正体です。
しかもこうした思想は日本古来の伝統的なものではなく、たかだか明治維新以降、政治権力によって人為的に作られたものに過ぎません。
結局ところ、生物学的天皇(生身の肉体としての人間天皇)は無能でもバカでもボンクラでもクズでもよい、極端に言えば赤ん坊でもよいのであって、「日本会議」にとっては「天皇という制度システム」こそが肝心の要であり死守すべきものなのです。 よって「皇統断絶」が彼らの最も恐れるものです。
この「日本会議」の思想によれば、ヒトとしての権利や自由を主張する人たちよりも、天皇を頂点に置く国家とそれに服する従順な国民が重要視されます。
こうした考え方に沿って「日本会議」は活動し、その目的を果たそうとしています。
それは戦前、前天皇裕仁(ひろひと)を取り巻いた政府・軍部の重臣や軍人・学者・思想家たちの考えや行動原理、国家観と同種のものでしょう。
「日本会議」はこうした危険な団体で、政権にも既に深く食い込んでいるにもかかわらず、残念ながら国民の多くは、「日本会議」の名称すら、まだほとんど知らない状態にあります。
ぜひそんな状態を解消し、「日本会議」を白日の下に晒し、批判対象とすることが必要です。
そのためにも、再度のお願いですが、ジャーナリスト、マスメディアのみなさんは「日本会議」をもっと積極的に調査報道してくださるようお願いいたします。
2006年 悠仁(ひさひと)誕生で、「日本会議」はこんな大奉祝会を催してまで大喜び。 彼らが恐れる「皇統断絶」の可能性が当面なくなったことがよほど嬉しいようです。
「日本会議」に資料請求したところ、送られてきた広報パンフレット。 皇室を戴く伝統、靖国神社を守る、国旗国歌、愛国心、道徳心、夫婦別姓反対、外国人参政権反対、といった右翼勢力ならではの言葉が並んでいます。
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私が政治経済社会問題に関してネット上でやり取りがあったのは、竹田恒泰氏とその支援者1名、百田尚樹氏、櫻井よしこ氏、田母神俊雄氏(2014年4月17日分まで。それ以降の書き込みは私の名を騙る偽者です。)、津川雅彦氏(2014年3月25日分まで。)、大日本皇國氏、衆議院議員長尾敬氏の8名のサイトおよび「BLOGOS」,「NEWS PICKS」,「iRONNA」,「THE HUFFINGTON POST 」,「アゴラ言論プラットフォーム」というオピニオン投稿・議論サイトに限られます。これら以外のサイトには一切関係していませんのでご注意ください。