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人間魚雷「回天」特攻隊員の遺書  再び「特攻」のような悲劇を繰り返さないために、本当に必要なこと

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実物大で復元された特攻兵器 人間魚雷「回天」

         
「回天」の構造図 魚雷に人間を無理やり押し込んだようなものです。

   
回天の内部

         
回天の特攻により撃沈された米軍の給油艦ミシシネワ  1944.11.20

 

             
桜の枝を手にした出撃直前の回天特攻隊員 1945. 4.20              

          

あるフリーアナウンサーのブログの8月15日付記事「戦後70年」に、とても真摯な思いとともに「18歳 回天特攻隊員の遺書」が掲載されていました。 その部分を引用させていただきます。
                  

・・・・・・・・・・・・・

お母さん、
私は後3時間で祖国のために散っていきます。  


胸は日本晴れ。 
本当ですよお母さん。
少しも怖くない。  

しかしね、
時間があったので考えてみましたら、
少し寂しくなってきました。

それは、
今日私が戦死する、通知が届く。 
お父さんは男だからわかっていただけると思います。  


が、お母さん。 

お母さんは女だから、
優しいから、
涙が出るのでありませんか。

弟や妹たちも
兄ちゃんが死んだといって
寂しく思うでしょうね。
 


お母さん。

こんなことを考えてみましたら、

私も人の子。やはり寂しい。

しかしお母さん。

考えて見てください。 

 
今日私が、
特攻隊で行かなければ、
どうなると思いますか。  

戦争は
この日本本土まで迫って、
この世の中で一番好きだった母さんが死なれるから私が行くのですよ。


母さん

今日私が特攻隊で行かなければ、
年をとられたお父さんまで、
銃をとるようになりますよ。


だからね、お母さん。  


今日私が戦死したからといって
どうか涙だけは耐えてくださいね。

でもやっぱりだめだろうな。 
お母さんは優しい人だから。  


お母さん、

私はどんな敵だって怖くはありません。


私が一番怖いのは、
母さんの涙です。
                       
・・・・・・・・・・・・・

                             
また他の投稿者が、You Tube でも紹介していますのでご覧ください。
18歳の回天特攻隊員の遺書 https://www.youtube.com/watch?v=ST0hjulCAt4
                                              

心打たれる文面。 特に文末の「私が一番怖いのは、母さんの涙です。」には胸が締め付けられます。
こうした悲劇は二度とあってはならないと痛切に感じます。

 

実は私の父も、あとひと月戦争が長引いていたら、陸軍四式重爆撃機「飛龍」(またはそれを特攻用に改造した機体)で「特攻」に出撃しなければなりませんでした。

そのためか、私も「特攻」の問題には強い関心を持っています。
「特攻」の実態は、敗戦直前の時期には、もはや建前だけ志願で実際は強制となっていました。こうして航空機特攻だけで4千人以上の若者が犠牲となりました。

 
陸軍四式重爆撃機「飛龍」の特攻出撃のようす (特攻用に余計な装備は取りはずされている)
末期には、身軽な戦闘機だけでなくこんな鈍重な爆撃機までかり出される始末。その他にも数々の特攻専用兵器が考案されました。 中には米軍から BAKA Bomb(バカ爆弾)とあだ名されるものも。 そして遂に世界最大の戦艦大和まで、海上特攻として出撃し、一挙に3千もの命とともに撃沈されました。

                     

「特攻」を感傷的にお涙頂戴式に物語るのは容易です。 戦後70年たった今なお、「特攻」は、センチメンタルな物語や美化された出来事として描かれることが多く(小説や映画、TVドラマで)、突っ込んだ原因究明や責任追及がなされません。そのため再び繰り返さないために必要となる教訓や知恵が得られていないようです。
感傷的に涙を流し、靖国神社のように特攻死を美化し、平和をただ祈るだけでは、悲劇はまた繰り返される危険性があります。
この点 靖国神社信奉者を中心とする「靖国史観」は日本の癌と言わざるを得ません。
        
そうならないためには、なぜこのような非人道的作戦が立案され、さらにその規模がなぜ拡大の一途をたどったのかを、徹頭徹尾理性的冷徹に検証し、原因究明と責任の明確化を行なう必要があります。
政府や軍部の意思決定方法や責任体制がどうであったのか、軍の最高指揮権者はどう考えたのか。
特攻で犠牲になった人たちに対し、ただ「かわいそうと涙する」だけでなく、彼らをそんな酷い目に合わせた原因に対して「怒って」やることこそ必要です。
                

特攻がここまで拡大した原因は、戦局打開という理由のほか、当時のマスコミ(新聞・雑誌・ラジオ)が「特攻」を賛美し煽り国民を熱狂させたこと。そして何よりも軍首脳が、軍の最高指揮権者つまり天皇裕仁に、特攻遂行の賛意をとりつけそれまで邪道な作戦と批判もあったこの非人道的作戦を、以後ますます拡大させたことにあります。 特攻の戦果報告に対して、天皇裕仁は、「体当り機は大変よくやって 立派な成果を収め 身命を国家にささげて よくもやってくれた」と称賛する答えを返し、お墨付きを与えてしまいました。 そして「天皇の命令」として特攻を続けること自体が自己目的化し、結果数多くの若者たちが、本心では無念の死を強いられました。
   

もはや戦争遂行不可能という時になっても、天皇裕仁(=軍の最高指揮権者)は、元首相近衛文麿からの敗戦必至であり終戦の方途を講ずべきとの上申に対し「もう一度戦果を挙げてからでないと中々話は難しいと思う。」と返答(1945年2月14日)、「一撃講和論」(特攻により敵に一撃の戦果を挙げてから、より有利な条件で講和し「国体護持」を確実なものにする)を支持、早期講和論を排しました。 このため終戦の決断がますます遅れ、本土決戦そして史上類を見ない全員特攻が計画されるまでに至りました。 そして遂に人類史上最悪の戦争犯罪、米軍による広島と長崎での原爆の人体実験・大虐殺を迎えることに。
                         
© 2015 HIRAI HIROAKI 無断転載禁止 

      

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