125代という悠久の歴史を重ねられる連綿とした皇室のご存在は、世界に類例をみないわが国の誇るべき宝というべきでしょう。私たち日本人は、皇室を中心に同じ民族としての一体感をいだき国づくりにいそしんできました。 しかし、戦後のわが国では、こうした美しい伝統を軽視する風潮が長くつづいたため、特に若い世代になればなるほど、その価値が認識されなくなっています。私たちは、皇室を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有しているという歴史認識こそが、「同じ日本人だ」という同胞感を育み、社会の安定を導き、ひいては国の力を大きくする原動力になると信じています。国際化が進み、社会が大きく変動しようとも、常に揺るがぬ誇り高い伝統ある国がらを、明日の日本に伝えていきたいと思います。私たちはそんな願いをもって、皇室を敬愛するさまざまな国民運動や伝統文化を大切にする事業を全国で取り組んでまいります。》 現天皇明仁夫妻 「日本会議」は、現天皇明仁を日本の至宝として崇敬すべきであり、日本は、世界に類を見ない万世一系の天皇を中心とする神の国であると主張します。 しかしそれは実にバカげた妄想でしかないことは明らかです。表向きは別として「心底本音レベルで」この二人を崇敬している国民はごく少数の変わり者だけです。 集英社「週刊プレイボーイ」の特別取材記事より引用させていただきました。 5. 「日本会議」がもたらす将来への危険性 戦前の国家体制への回帰 以上は「日本会議」の「思想と人的状況」関してのものですが、当然今後は「カネの流れ」も解明しなければなりません。いずれこのブログで公表できるようにしたいと考えています。 © 2015 HIRAI HIROAKI 無断転載禁止
※ 青文字をクリックすると、関連の公式ウェブサイトが別ウインドウで開きます。
1. 「日本会議」とは
「日本会議」(名誉会長: 元最高裁判所長官 三好 達、 会長:外交評論家・杏林大学名誉教授 田久保忠衛、 副会長:東京大学名誉教授・評論家 小堀桂一朗、神社本庁総長 田中恆清ほか)という日本最大の皇室翼賛右翼国粋主義団体が存在します。 「日本会議」の全役員名簿
それが唱える思想や活動には極めて強い懸念を抱かざるを得ません。
日本の将来を不幸にするその危険度・悪質性は、まるで急激に増殖転移する悪性腫瘍メラノーマそのものです。
加えて始末が悪いのは、構成員や支援者が一定水準以上の社会的影響力を持つ政治家・知識人・文化人・評論家等であり、単なる右翼団体ではないということです。
なお、本年4月12日の記事 「日本最大の皇室翼賛右翼団体 「日本会議」 の不気味さに戦慄」 もご参照ください。
「日本会議」の公式ウェブサイトトップページの一部分
2. 「日本会議」に電話取材するも、スタッフの無能さに呆れる
昨日(9/28)、「日本会議」の事務局に電話取材しました。 しかし応対に選ばれたホームページ担当の鈴木某氏はあまりに無能なのか、民間団体であることを盾に、回答不要と遮るのが精一杯の稚拙な対応。 こちらの主張や指摘に、きちんと反論・弁明をしないと当方のそれらを認めたことになりますよとの再三の確認に対し、「しょうがないですねどうぞお好きなように」との趣旨の発言が同氏からも数回ありました。その結果、ウェブサイト上の問題箇所(下記3.の緑色の文章)の記載内容は虚偽だと「日本会議」が自認したのということになりました。
どうやら「日本会議」は、会員・支援者の世話や事務・対外折衝をする運営スタッフには、優秀な人材が集まらないようです。 気の毒にさえ思えました。
一方、「宮内庁」にも何度か電話取材したことがりますが、こちらはいずれも優秀なスタッフが誠実に対応してくれ、有意義な意見交換ができ大きな成果がありました。⇒ 日本会議日本会議天皇陵古墳について、宮内庁にきいてみた。」(本年2月25日のブログ記事)、「宮内庁に見解をきいてみた。 天皇の「万世一系」は真実か否か?」(本年3月7日のブログ記事)
3. 「日本会議」の目的と行動原理 皇室を中心とした国家形成を目指す
以下が「日本会議」が目指すものであり、最も基本となる行動原理と言える考え方です。(ウェブサイト中の「日本会議が目指すもの」より引用)
《 皇室を敬愛する国民の心は、千古の昔から変わることはありません。この皇室と国民の強い絆は、幾多の歴史の試練を乗り越え、また豊かな日本文化を生み出してきました。多様な価値の共存を認め、人間と自然との共生を実現してきたわが民族は、一方で伝統文化を尊重しながら海外文明を積極的に吸収、同化して活力ある国を創造してきました。
ところが、ここに述べられたことは、全く事実に反するものです。例えば文中にある
①「皇室を敬愛する国民の心は、千古の昔から変わることはありません。この皇室と国民の強い絆は、幾多の歴史の試練を乗り越え、また豊かな日本文化を生み出してきました。」
②「私たち日本人は、皇室を中心に同じ民族としての一体感をいだき国づくりにいそしんできました。」
③「皇室を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有しているという歴史認識こそが、同じ日本人だという同胞感を育み・・・・・・」
果たしてこれらは真実でしょうか?
実はこうした考えは、皇室崇拝者や皇国史観信奉者にありがちな、荒唐無稽な願望や妄想(頭の中だけのお花畑)に過ぎません。
「日本会議」は、夢想的な天皇信仰を活動原理とする、一種のカルト信仰組織というべきです。
よって当然のごとく「日本会議」は「靖国神社」の主張や活動を支援することになります。
追記:
昨日(9/28)の電話取材で、「日本会議」の鈴木某氏の発言により、この緑色の文章内容は虚偽であることを「日本会議」としても認めるという状況になりました。(上記2.参照)
2015年新年にあたり宮内庁が公表した天皇明仁一家の集合写真(眞子は海外留学中のため不在)
彼らに対して、心の奥底の核の部分で敬愛の念を抱いている国民は皆無に等しいことを、「日本会議」は分かっていないのか、分かっていても国民から敬愛されていると無理に仮定して、皇室礼賛活動を行なっているよです。
こんなカルト信仰組織が、実は政治の世界に強い影響を与えています。
一例を挙げれば、「日本会議」の関連組織に「日本会議国会議員懇談会」があり、会長:平沼赳夫、 会長代行:額賀福志郎、 副会長:安倍晋三・石破茂・小池百合子ほか、 幹事長:下村博文といった具合です。そして290人近い国会議員が参加しています。
さらに例を挙げれば、下記の通り現在の第3次安倍内閣20名の閣僚中、なんと15閣僚が「日本会議」に加入しその信者なのです。
1.安倍晋三総理 2.麻生太郎副総理・財務相 3.高市早苗総務相 4.岸田文雄外相 5.下村博文文科相 6.塩崎恭久厚労相 7.望月義夫環境相 8.中谷元防衛相 9.菅義偉官房長官 10.竹下亘復興相 11.山谷えり子公安委員長 12.山口俊一沖縄・北方相 13.甘利明経済再生相 14.有村治子女性活躍相 15.石破茂地方創生相
このように「日本会議」は、時の政権にがっちりと食い込んでいます。
なお、加入していないのは、上川陽子法務相 太田昭宏国土交通相 林芳正農林水産相 宮澤洋一経済産業の4閣僚のみ。遠藤利明オリンピック担当相は不明。
このように首相と多くの閣僚がこの「日本会議」と深い関係にあり、これでは安倍政権自体その強い影響下にあると言わざるを得ません。
さらに「日本会議」は、政治家だけでなく、評論家、学者、マスコミ関係者とも互いに影響を与え合う親密な関係にあります。
講談社の写真週刊誌「フライデー」の記事より引用させていただきました。
こうした「日本会議」が政治への影響力を増し続けると、いつしか憲法や政治体制が、戦前と同様なものに復古し、「不敬罪」や「治安維持法」が再制定され、言論表現の自由や思想信条の自由が大きく制限される事態になりかねません。(そうなったら、私のこのような記事も書けなくなります)
そして再び天皇が神輿に担ぎ上げられ、天皇への忠誠が強制され、その命令には絶対服従という形で強権的な政治が行なわれる危険性があります。つまり戦前の天皇を頂点にした国家体制「大日本帝国」への回帰です。
そして再び「大東亜共栄圏」の実現という見果てぬ夢に向かって、無謀な国家運営を教唆・翼賛する可能性があります。
愛する日本を将来不幸にしないためには、みなさんはまずは「日本会議」の存在を知り、その実態と危険性・悪質性を十分理解していただくことが重要です。
彼らは、皇室奉祝行事や各種講演会、勉強会、書籍・人的ネットワーク等を活用して、極めて巧妙に勢力拡大のためにそそのかしを行ないます。
もし「日本会議」が、「日本は千古の昔から常に国民は皇室への敬愛の念に満ちていた」などというウソ話をすることによって、入会勧誘や寄付金集めをしたなら、それはもはや詐欺であり犯罪です。
そうした動きには徹底的に抵抗し、絶対に勧誘やそそのかしに乗らないようにしてください。
6. 今後解明すべき課題
※ ご注意! 私の「なりすまし」「ニセ者」など、ネット上の悪質な行為にご注意ください。
相変わらず、私(平井宏明・日本再生投資(株)代表取締役社長)になりすまし、ネット上のあちらこちら(例えば右翼・保守系ブログや政治家・芸能人等の有名人のブログ・Twitter)に、私の名でくだらない愚劣な書き込みをするケースが多数発生しています。私に無関係な、嫌がらせ、悪ふざけ、他人を騙る虚偽発言、茶化し、暴言、脅迫など悪質なコメントが多数ばらまかれています。
また、私が他の多くのブログやサイト等で、いわゆる「荒らし」を行なっているとか、多数のハンドルネームを使い回して嫌がらせの書き込みをしているなどの虚偽の情報が流されたりもしています。
私が政治経済社会問題に関してネット上でやり取りがあったのは、竹田恒泰氏とその支援者1名、百田尚樹氏、櫻井よしこ氏、田母神俊雄氏(2014年4月17日分まで。それ以降の書き込みは私の名を騙る偽者です。)、津川雅彦氏(2014年3月25日分まで。)、大日本皇國氏、衆議院議員長尾敬氏の8名のサイトおよび「BLOGOS」,「NEWS PICKS」,「iRONNA」,「THE HUFFINGTON POST 」というオピニオン投稿・議論サイトに限られます。これら以外のサイトには一切関係していませんのでご注意ください。
4. 政治への強い介入 安倍内閣の閣僚の8割近くが「日本会議」の信者