「原発ゼロ」でしか生きる道がなくなった哀れな菅直人元首相。
菅直人元首相が、3月22日付の自身のブログで、ローマ法王フランシスコの発言を引き合いに出し、原発は「バベルの塔」と題し、次のとおり述べています。
⇒ http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12004588707.html
『 原発は「バベルの塔」
ローマ法王が原発を「バベルの塔」になぞらえ、「人間が主人公になって自然を破壊した結果の一つ」と述べたとの報道(3月22日付毎日新聞朝刊)。
科学技術は人間に幸せをもたらすと同時に不幸をも、もたらしてきた。不幸をもたらした代表が核兵器の開発だ。そして原発も同じであることが福島原発事故で証明された。
それにもかかわらず、いまだに原発を推進しようとする人の気持ちが分からない。原発の大事故は今後絶対に起きないと信じているのか。そうではないだろう。自分が責任ある立場にいる間は起きないことにして、その間、原子力ムラの既得権益の分け前にあずかろうとしているとしか思えない。
福島原発事故当時アメリカのNRCの委員長であったヤツコ氏は「原発事故はいつどこで起きるかは分からないが、いつかどこかで必ず起きる。起きることを前提に、起きた時どれだけの人に被害が及ぶかを考えるべき。多くの人に被害を及ぼすところには原発を設置するべきではない」と述べている。そう考えれば、少なくとも日本には原発を置く場所はどこにもないはず。
そして、この地球上には原発を設置できるところはない。まさに「バベルの塔」だ。』
このローマ法王フランシスコの威光と発言を利用して、自分の主張を権威づけるなど極めて愚劣な行為です。
こんな調子では、もし日本で天皇明仁が、「原発はゼロにするのが良いと思っています。」などと発言すれば、それを笠に着て、元首相菅直人氏は反原発の活動にさらに勢いをつけるのでしょうか。
同氏は、もはや政治家ではなく、哀れな頭の悪い反原発活動家になり下がってしまったようです。
原発の安全性やリスクの問題についての私の意見は、先日3月19日に「原発ほど人命や環境に安全で優しいエネルギー源はありません。 全原発を直ちに再稼働させるべきです。」に記したとおりです。
⇒ http://ameblo.jp/hirai-h/entry-12003316763.html
菅氏は東京工業大学理学部を卒業したにも関わらず、理科系的思考は苦手なのか、原発のリスクを理数学的に捉えることができないようです。
私も原発の深刻事故が絶対起きないなどとは決して言いません。いつかどこかで再び大事故が起きるでしょう。その確率が完全な0%でないことは理解しています。
しかし問題はそれがどの程度起きやすいかということです。福島第一を含む日本の商業用原発40年以上の稼働期間中、「原発」であるがゆえの特有の要因(放射線)による事故での直接的な死者は一人も出ていません。※注
なにも原発だけを特別に危険視する必要は全くないのです。
これまで安全で名高い新幹線も、いつかどこかで大事故を起こし多数の死傷者を出す確率は、決して完全な0%ではありません。 そして何しろ時速300キロ以上での走行、事故となれば大規模惨事は免れません。 何百人もの死者が出るでしょう。 かといって新幹線をゼロにしろという理屈が正しいと言えるでしょうか?
原発と新幹線、どちらがリスクが小さいのか。 いったいどの程度なのか。 どちらも極めて小さいとしか言いようがありませんが、リスクとしては原発の方が小さいでしょう。
同様に、原発と火力発電所、原発と航空旅客機、原発と自動車、原発とたばこ、原発とアルコール飲料、これらの例では、どれも明らかにリスクは原発の方が小さいと断言できます。
よって原発だけを危険視してゼロにせよというのは、実に理にかなわないことです。 それを主張する人間は、知能程度もしくは性格の異常さを疑わざるを得ません。
菅直人氏のブログを見ると、原発を核兵器と同一視するような、ありきたりの愚かな発想があります。
元来動物にとって「火」は非常に危険な存在でした。 ところが動物の中で人類だけは、その「火」を制御することによって現在の高度な文明を築き上げました。 私は「原子力」も人類の英知で制御し、さらに高度で幸福な文明を作り出すことの方に希望を託します。
※注:1999年、東海村の(株)JOCでの核燃料加工施設で2名が、ずさんな工程管理が原因で放射線被曝し亡くなっていますが、これは原子力発電所の事故ではありません。
3月24日追記:反原発派環境学者の 飯田哲也氏も、ローマ法王の威光を頼みにして、Twitterで『【「原発はバベルの塔」by ローマ法王】まったくだ。(毎日3/23)ローマ法王:原発は「バベルの塔」現代文明のひずみ指摘』とつぶやき、自分の主張を権威づける卑劣なまねをしています。
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