この天皇徳仁くんを見ていていつも思う。 やはり天皇なんてものは、日本の精神的支柱でも伝統でもない。
総理大臣の任命や法律の公布などの国事行為は全て形式的儀礼なので、国権の最高機関たる国会がやればよい。 そうなると天皇など必要ない。
実際、この天皇徳仁くんがいなくとも、日本の政治・経済・社会・文化が何の支障もなく回るというのは誰の目にも明らかです。
「国民に寄り添う」、彼がよく発する言葉です。 父親から引き継いだようだが、彼もよほどこの言葉が好きなのでしょう。
といっても、せいぜい被災地を見舞ったりするぐらいのこと。 しかもへんに寄り添われてもありがた迷惑なのが実態です。
現在そして未来の日本に、天皇は必要ない。むしろ温存する方が危険だといえます。できるだけ早く廃絶してしまうべきです。
85年前(1936年)の2月26日、天皇親政を目指した陸軍青年将校らがクーデタに決起し多数の政治家が殺傷された(二・二六事件)。 それ以後政治家は怖気づき、軍部が政治を主導するようになる。そして日本は悲惨な結末を迎えたアジア太平洋戦争への道を歩むことになったのです。 この戦争では多くの国民が「天皇のために戦い死ぬ」ことを強要されました。
前回書いたことを再度しつこく述べます。
日本では、明治維新以降、「天皇は日本古来の伝統だ」というでっち上げに近い物語が急速に強調されるようになりました。
理由は薩長中心の反徳川勢力が、天皇を神輿に担いで政権奪取に成功したからに他なりません。 いったん担いだ神輿をそのまま使おうということになったのです。
そこで「日本は天皇を中心とする神の国」であり続けているという「誇大妄想」的思想を、義務教育や教育勅語などを通して全国民に徹底して叩き込んだ。
その結果が「天皇のために戦い死ぬ」ことであり、きょうの祝日「天皇誕生日」ともなっているのです。
もういい加減そんな「誇大妄想」から抜け出すべき時期に来ているのではないでしょうか。 みなさんも、徳仁くんの誕生日を機に一度考えてみてください。
© 2021 HIRAI HIROAKI
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