1944年(昭和19年)の国民学校2年生の教科書
1944年(昭和19年)の国民学校2年生の教科書
戦前回帰を狙う日本最大の皇室翼賛右翼団体「日本会議」の危険性については、これまで9月29 日の記事と4月12日の記事で述べました。 是非それらにも、もう一度目を通してください。(※青文字をクリックすると該当記事が別ウインドウで開きます。)
「日本会議」は、政界を味方に付けそれを牛耳じろうとする点で、かのオウム真理教より、はるかに危険なカルト集団だと考えられます。
彼らの最終的目標は、上に掲げた教科書にあるような「天皇陛下ノ オヲサメニナル」日本を復活させ、「天皇陛下ヲ イタダイテ ヰル日本國民」、「日本ヨイ國、キヨイ國。世界ニ一ツノ神ノ國。」、「私タチモ、ミンナ天皇陛下ニ チュウギヲ ツクサナケレバ ナリマセン。」というような国に日本を回帰させようというものです。
「日本会議」は決して目立つ派手なアクションはしません。そんな方法をとれば、マスコミ(特に左寄りの)に叩かれることが必定だからです。よって気付かれないように静かに「悪事」を進めています。そのため、草の根運動に近い手法を用いているのが特徴です。
しかし着実に政治の世界を侵食しつつあり、かなりの「成果」挙げています。つまり政権の多くのメンバ-や組織が既に「日本会議」に牛耳られています。
「日本会議」の最も危険なところは、この日本を戦前の旧憲法(大日本帝国憲法=明治憲法)下のような状態に回帰させることを目論んでいることです。そのための実働部隊「美しい日本の憲法をつくる国民の会」を2014年10月に設立させ、まずは現憲法の改訂(廃止)を行なうことを目指しています。
同会の主目的は、天皇を主権者とし天皇を中心とする国家統治体制(戦前「国体」と称されたもの)を復活させることにあります。
しかしその「国体」について考えてみると、先の大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)では、1945年(昭和20年)2月以降敗戦必至となり終戦の具体策を決定すべき時になっても、天皇を含む為政者は「国体護持」の保証を米国から取りつけることに固執。 このため終戦決断のタイミングが大幅に遅れ、それにより膨大な犠牲が生まれます。 戦争犠牲の大半(特に民間人)が、その時期1945(昭和20年)年3月~8月に集中しています。 東京大空襲など大都市市民への無差別爆撃、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下、どれも国民の生命財産より「国体」を優先したことが生んだ悲劇とも言えます。(無論米国の戦争犯罪責任が相殺されるものではありません。)
「日本会議」とその実動部隊「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は、そんな悲劇を生んだ「国体」の復活を狙っています。 日本の将来を不幸にする悪らつな右翼思想団体です。 断じて「日本会議」や関連団体の勢力拡大を許してはなりません。
みなさんも「日本会議」の実態を知って、忍び寄ってくる彼らの活動に騙されないようにしてください。これにつては特に9月29 日の記事をご参照ください。(※青文字をクリックすると該当記事が別ウインドウで開きます。)
「日本会議」に関係する連中は、次のような理想郷的な「国体」を頭に描いているのでしょう。
「心優しい天皇が国の中心にいて民を思いいたわり、全ての民は天皇への敬愛の念を抱き、天皇と民が共に力合わせて国の統治と繁栄をめざす」
「君民共治」あるいは「君民一体」と言うそうですが、実にバカげています。 そんなものは皇国史観の妄想(頭の中だけのお花畑)に過ぎず実現し得ません。 失敗に終わった二・二六事件の青年将校らが夢想した天皇親政のようなものです。 既に歴史が証明しています。
「日本会議」の機関誌「日本の息吹」より
この「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の喫緊の課題は、憲法改正の国民投票実施を国会決議し、来年(2016年)実施の参院選挙に際し、国民投票制度を過半数の賛成で憲法改正できるよう憲法の規定を改めるための国民投票(この時点では2/3以上の賛成が必要)を行ない、「日本会議」の意に沿った憲法実現への道筋をつけることです。
これも「日本会議」と同様に、目立たない草の根運動であることに特徴があります。
以下にこうした復古主義的運動の総本山「日本会議」の歴代会長を挙げておきます。
いずれも本来の職業分野に関しては立派な功績があるものの、自身の皇室翼賛右翼思想の立場から政治に圧力をかけ、日本の将来の幸福と安全に関しては、ろくでもない害をなしていると言わざるを得ません。
これも「日本会議」と同様に、目立たない草の根運動であることに特徴があります。
以下にこうした復古主義的運動の総本山「日本会議」の歴代会長を挙げておきます。
いずれも本来の職業分野に関しては立派な功績があるものの、自身の皇室翼賛右翼思想の立場から政治に圧力をかけ、日本の将来の幸福と安全に関しては、ろくでもない害をなしていると言わざるを得ません。
初代会長(1997-1998) 塚本幸一(1920.9.17-1998.6.10)ワコール創業者 ※注
第2代会長(1998-2001) 稲葉興作(1924.1.16-2006.11.26)元石川島播磨重工業会長
第3代会長(2001-2015) 三好達(1927.10.31- )元最高裁判所長官
第4代会長(2015- 現任) 田久保忠衛(1933.2.4- )外交評論家 杏林大学名誉教授
そして「日本会議」歴代の彼らが最も尊崇し、日本人全員も尊崇すべきだと主張するのが、下に掲げた「天皇」と呼ばれるものす。
現天皇 明仁(あきひと) 1933.12.23- 在位1989. 1. 7-
明治から敗戦までの間そうであったように、これを現人神(あらひとがみ)として崇めよと「日本会議」は言うのでしょうか。 バカバカしいにもほどがあります。
この男の、あるいは「天皇」なるものの存在自体の、どこがなぜ崇敬に値するのか、納得できるものが見つかりません。
現天皇 明仁(あきひと) 1933.12.23- 在位1989. 1. 7-
明治から敗戦までの間そうであったように、これを現人神(あらひとがみ)として崇めよと「日本会議」は言うのでしょうか。 バカバカしいにもほどがあります。
この男の、あるいは「天皇」なるものの存在自体の、どこがなぜ崇敬に値するのか、納得できるものが見つかりません。
(つづく)
※注(関連追記11/3)
実は私は、「日本会議」初代会長 塚本幸一が 創業した会社(ワコール)に 従業員として勤務した経験があります 。
まだ新入社員の頃でしたが、社長(塚本幸一)からの「業務命令」として、「日本会議」の前身である「日本を守る青年会議・・・」(正式名称は失念)の講演会に強制的に動員参加させられました。
そこでは、まず開会前に「君が代」の起立斉唱の儀式がありました。 が、私はせめてもの抵抗として、起立せず歌いもしませんでした。
また、閉会時には、やはり起立して今度は「天皇陛下弥栄(いやさか)」と叫ぶ万歳三唱のような異様な儀式がありました。 これも着席したまま口を閉ざし断固拒否しました。
さらに、こうした団体の集会への動員だけでなく、彼は選挙活動(京都市長選)にまで従業員の動員を図りました。 言語道断と言わざるを得ません。
確かに彼は、 本業のアパレル事業では成功し大きな功績を残しました。 しかし自らの私的な政治思想の実現のために、従業員を従わせ利用することは、もはや個人商店ではない公的存在となった「株式会社」を私物化するもので、許しがたい行為として憤りを彼に覚えました。
私にとっての塚本幸一は、敬意と軽蔑の両方の思いを抱かせる人物です。
© 2015 HIRAI HIROAKI 無断転載禁止
実は私は、「日本会議」初代会長 塚本幸一が 創業した会社(ワコール)に 従業員として勤務した経験がありま
まだ新入社員の頃でしたが、社長(塚本幸一)から
そこでは、まず開会前に「君が代」の起立斉唱の儀式がありました。 が、私はせめてもの抵抗として、起立せず歌いもしませんでした。
また、閉会時には、やはり起立して今度は「天皇陛下弥栄
さらに、こうした団体の集会への動員だけでなく、彼は選挙活動(京都市長選)にまで
私にとっての塚本幸一は、敬意と軽蔑の両方の思いを抱かせる
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※ ご注意! 私の「なりすまし」「ニセ者」など、ネット上の悪質な行為にご注意ください。
相変わらず、私(平井宏明・日本再生投資(株)代表取締役社長)になりすまし、ネット上のあちらこちら(例えば右翼・保守系ブログや政治家・芸能人等の有名人のブログ・Twitter)に、私の名でくだらない愚劣な書き込みをするケースが多数発生しています。私に無関係な、嫌がらせ、悪ふざけ、他人を騙る虚偽発言、茶化し、暴言、脅迫など悪質なコメントが多数ばらまかれています。
また、私が他の多くのブログやサイト等で、いわゆる「荒らし」を行なっているとか、多数のハンドルネームを使い回して嫌がらせの書き込みをしているなどの虚偽の情報が流されたりもしています。
私が政治経済社会問題に関してネット上でやり取りがあったのは、竹田恒泰氏とその支援者1名、百田尚樹氏、櫻井よしこ氏、田母神俊雄氏(2014年4月17日分まで。それ以降の書き込みは私の名を騙る偽者です。)、津川雅彦氏(2014年3月25日分まで。)、大日本皇國氏、衆議院議員長尾敬氏の8名のサイトおよび「BLOGOS」,「NEWS PICKS」,「iRONNA」,「THE HUFFINGTON POST 」,「アゴラ言論プラットフォーム」というオピニオン投稿・議論サイトに限られます。これら以外のサイトには一切関係していませんのでご注意ください。