テレビドラマ版「永遠の0」 映画版よりはましな作品になっていました。
主人公宮部久蔵(向井理)とその妻松乃(多部未華子)
宮部久蔵が、「生きて帰る」を断念すること(=特攻)を最終的に決意するシーン
最近、百田尚樹(ひゃくたなおき)氏原作の「永遠の0」のテレビドラマ版が放映された影響か、以前書いた次のブログ記事へのアクセス数が急増しました。
「神風特攻隊」http://ameblo.jp/hirai-h/entry-11637395519.html(2013年10月14日)
百田尚樹氏の「永遠の0」は、小説も読み、映画もそしてテレビドラマも観ました。 しかし、いずれも、戦争やその悲劇(特に「特攻」や「ゼロ戦」の悲運)を売り物にした、お涙ちょうだい式美談仕立ての低俗な作品だと思わざるを得ませんでした。
中でも映画が一番ひどい。 小説は、他人の既存作品や資料を寄せ集め(パクリと言うべきか)脚色を加えたような代物ですが、まあ娯楽作品としては読める程度の水準にはありました。 が、映画版はお涙ちょうだい丸出しの訳の分からないトンデモB級駄作。 テレビドラマ版は原作小説にかなり沿っていた分少しはまともでした。
要するにどれも、神風特攻の深層や真実を真摯に伝えようとしているとは到底思えません。
軍上層部を批判する表現はあるものの、日本が国家として行なった戦争自体を総体として批判的に捉えて検証しようとする姿勢など微塵もないのです。また侵攻地域への思いもありません。
つまり、大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)そのものを、正当化・美化したいという思いが三種の作品すべての根底にあります。
かつて世界中を侵略植民地化した欧米列強を相手に、日本が孤軍奮闘し、大量の犠牲を生んだものの、結果はアジア諸国の独立に大きく貢献したのだと称賛し誇りたいのです。
そしてこの安直で陳腐でお粗末で浅薄な考えを百田尚樹氏は、現在まで随所で堂々と表明しています。 先の東京都知事選で、ネット右翼に人気の田母神俊雄(たもがみとしお)候補の応援を買って出たのもその一環です。
実は百田尚樹氏とは、ツイッターで何度も意見を直接交わしたことがあります。(2013年9月)
ネット右翼の皆さんが絶賛する胡散臭い動画「10分で自虐史観の洗脳が解ける魔法の動画」https://www.youtube.com/watch?v=kbRuWV-OXis&feature=youtu.be を見て、百田尚樹氏が「感動して私は泣いた。」とツイート。
それに対して私が同氏の安直で陳腐でお粗末で浅薄な考えについて意見を述べ、何回かやり取りがありました。 そして同氏は不利になるとブロックして逃げてしまいました。 とんでもない卑怯なオッサンです。(後から聞いた話では、同氏はちょっと批判されると、すぐにカッとなってそういうことをするので有名だそうです。)
追記:http://ameblo.jp/hirai-h/entry-11774802448.html もご参照ください。 百田尚樹氏のおバカさ加減がいっそうよく分かります。
安倍総理べったりで、右派保守系月刊誌「WiLL」路線をひた走る百田尚樹氏
読売テレビの番組に百田尚樹氏が出演した際のワンシーン(同氏の発言と顔)
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相変わらず、私(平井宏明・日本再生投資(株)代表取締役社長)になりすまし、ネット上のあちらこちら(例えば右翼・保守系ブログや政治家・芸能人等の有名人のブログ・Twitter)に、私の名でくだらない愚劣な書き込みをするケースが多数発生しています。私に無関係な、嫌がらせ、悪ふざけ、他人を騙る虚偽発言、茶化し、暴言、脅迫など悪質なコメントが多数ばらまかれています。
また、私が他の多くのブログやサイト等で、いわゆる「荒らし」を行なっているとか、多数のハンドルネームを使い回して嫌がらせの書き込みをしているなどの虚偽の情報が流されたりもしています。
私がネット上でやり取りがあったのは、竹田恒泰氏とその支援者1名、百田尚樹氏、櫻井よしこ氏、田母神俊雄氏(2014年4月17日分まで。それ以降の書き込みは私の名を騙る偽者です。)、津川雅彦氏(2014年3月25日分まで。)、大日本皇國氏、衆議院議員長尾敬氏の8名のサイトおよび「BLOGOS」,「NEWS PICKS」,「iRONNA]というオピニオン投稿・議論サイトに限られます。これら以外のサイトには一切関係していませんのでご注意ください。